温故知新
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2023/06/07
今日は昨日の続き、働かないありは本当に必要なのか第二弾です。前回のブログを見ていない人はそちらから見てくださいね。では、始めていきます。実はありには外へ出て餌をとってくる以外に重要な仕事があります。それは巣の中にある卵をなめ続けるという仕事です。ありの卵を常になめ続けていなければ土の中の菌により、卵が生き残ることはできないそうです。次の実験では、卵をなめ続ける仕事を考慮してモデルを見ていきました。するとどうでしょう。すべてのありが休まず働いている巣と働かないありが存在する巣では大きな違いがみられたのです。どんな違いだと思いますか?それではお答えしましょう。すべてのありが働いていた巣は、仕事量が増えていった時に卵が全滅する確率が上昇していきました。それに対し、働かないありがいる巣は仕事量が増えても巣が全滅することはあまりありませんでした。これは、働いているありが疲れた時に、生存のために必要な卵をなめる仕事ができなくなったことが原因です。この理由から働かないありは必要ということが分かったのです。一見、効率的に見えた全員働いている状態は、ありにとって危険だということですね。目先の利益だけを追求していると、危機的状況に陥った時対処できない、もしくは大きな損失になってしまうというのは人間も学ばなければならないところですね。