温故知新
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2023/06/07
みなさん、こんにちは。
みなさんは、"わび・さび"という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
わびさびは、日本人が持つ独特の価値観のひとつです。
わびは漢字で書くと"侘び"、つつましく質素なものを美しいと感じる心のことです。 さびは漢字で書くと"寂び"、時間の経過によって表れる美しさのことをいいます。
平家物語の冒頭は"祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。"となっています。この世は絶えず変化しており、美しい花もやがては枯れてしまうように、人の人生も最盛期があればそこから衰退していくといったはかなさをむなしく思うのではなく"美しい"と日本人は表現するのです。
日本の建造物も、"わび・さび"の心をとりいれたものがたくさんあります。人の手で作られたことより自然を強調させるため、わざと不完全につくられた陶芸品、ある程度年数が経ったら一度取り壊されて造りなおされる神社、逆に朽ちた姿を保存する神社…。
私たちも生粋の日本人ですので、わびさびの心をもっているのではないでしょうか。私自身は、恥ずかしながらこの感覚がまだ分からないのですが、時間を経て分かることもあるのかもしれません。
みなさんの美的感覚はどうですか?